COPD(慢性閉塞性肺疾患)に起こる合併症

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COPDは肺だけの病気ではない

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COPDは喫煙によって呼吸機能が低下する肺の病気とされていましたが、最近になって全身のさまざまな病気につながることが判明してきました。

 

ざっと挙げると、高血圧症、動脈硬化、骨粗鬆症、うつ状態、貧血、筋力低下などです。

 

COPDに関連する死因については、COPDの悪化によるものが約30%、動脈硬化による心臓病が約30%、肺がんが約20%となっています。

 

これらの合併症についても治療を続けていく必要があります。

 

動脈硬化

 

COPDが進行すると、ガス交換が十分にできなくなり、血液中の酸素量が低下する低酸素血症を起こすようになります。

 

これが1ヶ月以上続いた状態を「慢性呼吸不全」といいますが、やがて心臓と肺を結ぶ経路である肺動脈が細くなって、肺高血圧症を起こします。

 

肺高血圧症になると心臓に負担がかかるようになり、右心不全、冠動脈硬化を引き起こします。また、脳血管の動脈硬化が進むと、脳卒中がみられるようになります。

 

動脈硬化は、COPDの合併症としてよくみられるので注意が必要です。

 

がん

 

COPDの患者さんの多くは、長年のヘビースモーカーです。したがって、肺がんを発症する割合も高くなっています。

 

また、肺がんだけでなく、喉頭がん、食道がん、肝臓がんなどにも注意が必要になります。

 

骨粗鬆症

 

ちょっと意外かもしれませんが、骨粗鬆症もCOPDの合併症となります。骨粗鬆症とは、全身の骨量が減って骨が弱くなり、ささいなことで骨折しやすくなる病気です。

 

喫煙も関係していますが、呼吸困難が続くことによって運動する機会が大幅に減ることが大きな原因となっています。

 

骨折すると咳をしたときに痛みを感じるようになります。すると、咳を抑え込むようになりますが、痰が排出できにくくなってしまいます。その結果、感染症を起こしやすくなって憎悪の危険が高まります。

 

胃潰瘍

 

COPDは喫煙が大きな原因を占めているため、胃潰瘍を起こしやすくなることがわかっています。憎悪の治療にステロイド薬を使用することも関係しています。

 

また、胃食道逆流症を起こして、喘息の原因となることもあります。

 

うつ状態

 

COPDでは、長い間、咳や痰、息切れなどの症状に悩まされるため、「完全に治らないのではないか」という不安からうつ状態になることが知られています。

 

手足の筋力が低下して、寝たきりの状態になりやすいことも、うつを引き起こすきっかけとなります。

 

うつ症状は、男性よりも女性の患者さんに多く見られることがわかっています。COPDの治療を続けると同時に、精神科医による治療も検討しなければなりません。

 

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COPDの合併症とは関連エントリー

COPDとはどのような病気か
COPDは、慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる肺の病気です。患者数も増加しており、とくに高齢者に多い病気です。今後、死亡原因の上位にくいこむと予想されています。
COPDの最大の原因はたばこ
COPDは「たばこ病」ともいわれているように、患者のほとんどは長年のヘビースモーカーです。近年では、女性や若い世代の喫煙率の高さが問題となっています。
たばこ以外のCOPDの危険因子
COPDの原因は、たばこの他にも、大気汚染、粉塵、ぜんそく症状、乳幼児期の肺炎、などが関係しています。たばこを吸っていなくてもCOPDを発症する可能性があります。
COPDの初期症状は咳と痰に注意!
COPDの症状には、咳(せき)、痰(たん)があります。慢性化すると息切れ症状もあらわれてきます。また、気管支喘息と重複することがあります。
進行すると寝たきりの状態になる場合も
COPDが進行すると、家にこもって安静にしていることが多くなるので、筋力が低下していきます。やがて寝たきりの状態になることもあり、介護が必要となります。
COPDの急性増悪の危険
かぜや疲労の蓄積などをきっかけとして、せきや痰、息切れなどの症状が急激に悪化することがあります。これを「急性増悪」といい、早めに治療を開始しなければなりません。

COPDとは? 最大の原因はたばこ 症状は咳や痰、息切れ 早期発見のために 治療にはまず禁煙